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【30代 社会人博士課程】河川工学の勉強

こんにちは、MKです。

 

今回は、私の専攻についてお話します。

私の専攻は、河川工学(土木)となります。

 

近年の豪雨により、計画規模を上回る災害が発生しており、

河川の氾濫が報道される機会も多くなりましたね。

 

私が着目しているのは、川底の状況の解明です。

河床に岩床が露出する河川区間が増加すると、軟岩床の侵食による急激な河床低下が進行し、洪水時の橋脚の根入れ不足、護岸の安定性低下などが問題となります。

一方で、流砂が岩床上に堆積すると、岩盤と流砂の衝突が抑制され、結果的に岩盤侵食も抑制されると考えています。

したがって、軟岩床の侵食を正確に予測するためには,流砂の堆積による被覆面積率の時間的変化と空間的変化を把握する事がきわめて重要となります。

 

修士時代は、岩床侵食抑制工法として、構造物周辺の軟岩侵食を抑制するために露岩床にネットを設置する工法を提案しました。実河川にネットを設置し,その効果について現地調査を行いました。

その結果、岩床侵食抑制工法の現地調査結果よりネット上の河床低下に関し、一定の効果がある事を確認しました。

さらに、岩床侵食抑制工法の効果検証を可能とすることを目標に、侵食によって時間的、空間的に変化する岩盤面の凹凸を標準偏差としてとらえ、これを岩床の粗度と関連づける方法を用い,平面2次元・非定常の岩床変動モデルを構築しました。

これまで、河床の抵抗は、低水路、高水敷、樹木有無など、面的な区分けは行っていたものの、時間的、空間的変化(例→河床の凹凸の変化)などが考慮されていないため、複雑な侵食地形を再現することが困難でしたが、本モデルにより、現象に対する再現度が向上しました。

 

現在、博士後期課程においては、修士時代の研究の拡張として、

水理実験、水理モデルの改良を試みています。

氾濫シミュレーションにおいても、川底の見えない部分の影響を考慮し、

正しく現象を理解できるような研究成果にしたいと思い、日々邁進しております。

 

ちなみに進捗はすごーーーく悪いです。(3年での卒業が危うい状況)

 

今回は、かなりマニアックな話になってしまいました。

進捗があれば、また書かせて頂きます。

 

それでは、また。

 

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